“未病” 改善と健康

世界保健機構(WHO)では、「健康」について、下記のように定義しています。

Health is a state of complete physicalmental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう。

このような健康な状態ではない、ただ病院に通院したり入院しているわけでもないが、不調な状態が時々、あるいは慢性的にあるような「未病(みびょう)」は、漢方/中医学ばかりでなく、近年は西洋医学でも注目されている予防医学としてのアプローチです。

食欲がない、疲れやすい、日中に眠気が襲う、眠りが浅い、風邪気味なことが多い、胃腸が優れないことがある、気分が落ち込みやすいなど、未病の症状は、実は、その先にある怖い「病気」のサインであもあるのです。

逆に言えば、このサインを見逃さず、その病気の芽を摘み取ることで、病気を未然に予防する、これが古くからの漢方/中医学の原則的な特徴として、その強みだと考えられています。

以下は、あなたの「未病」状態を漢方/中医学の考え方で、タイプ診断するチェックシートです。

是非お気軽にチャレンジしてみてください。

漢方/中医学では、六つの体質(不調のタイプ)を定義していて、それぞれ、

A. 元気不足(気虚:ききょ)… エネルギーとなる「気」が不足し、消化器系機能が低下している

B. 気の滞り(気滞:きたい)… ストレス等が原因で、気持ちの浮き沈みや、お腹が張りやすい

C. 血液不足(血虚:けっきょ)… 血が不足し、自律神経が乱れ、心も不安定になりがち

D. 血の滞り(瘀血:おけつ)…  女性の不調トラブルで多く、クマが出来やすく、肩こりや腰痛が出る

E. 潤い不足(陰虚:いんきょ)…  加齢とともに潤いが不足し、肌の乾燥やのどの渇き、のぼせがち

F. 溜め込み(痰湿:たんしつ)… 水が体の中で滞り、むくみやすく、老廃物が溜まり、ニキビが出やすい

という分類に分けて体質を考えます。

もし各タイプごとに、例えば、三つ以上のチェックマークが付くようならば、そのタイプの不調である可能性が高いと言えます。複数のタイプの不調が出ることもあります。(例. 気滞、血虚、瘀血)

ご心配の向きがあれば、是非このチェックシートの結果をご持参頂き、ご来店ください。その不調に関する改善のご提案を致します!

 

タイプ A





ここでチェックが多かったあなたは、元気不足(気虚、ききょ)タイプです。 エネルギーとなる「気」が不足しているのがこのタイプ。消化器系機能が低下しているのが特徴です。

タイプ B





ここでチェックが多かったあなたは、気の滞り(気滞、きたい)タイプです。 さまざまなストレスが原因で「気」の巡りが滞っている状態。気持ちの浮き沈みが激しく、お腹が張りやすいのも特徴。

タイプ C





こでチェックが多かったあなたは、血液不足(血虚、けっきょ)タイプです。 「血」が不足すると自律神経が乱れ、心も不安定になりがちです。

タイプ D





ここでチェックが多かったあなたは、血の滞り(瘀血、おけつ)タイプです。 女性の不調トラブルで多く、「血」が何がしらかの理由で滞ってしまっているタイプ。クマが出来やすく、肩こりや腰痛が出ます。

タイプ E





ここでチェックが多かったあなたは、潤い不足(陰虚、いんきょ)タイプです。 からだが水分不足になっているタイプ。加齢とともに潤いが不足し、肌の乾燥やのどの渇き、ほてりやのぼせの症状が現れます。

タイプ F





ここでチェックが多かったあなたは、溜め込み(痰湿、たんしつ)タイプです。 水が体の中で滞り、むくみやすく、水分代謝がスムーズでないため、老廃物が溜まり、ニキビなども出来やすくなります。

もしパソコンなどでチェックした結果を印刷してご持参頂ければ、その内容について、食養生や運動お薬など適切なアドバイスを致します。

ご相談は、お電話(027-326-8414)か、ホームページ内のメールページをご利用下さい。