ちいきしんぶん掲載記事

漢方薬 私のくすり箱

「漢方って長く飲まないと効かないですよね。」とよく聞かれますが、そうではありません。確かに体質改善となると時間がかかりますが、急性の胃腸症状や労働後の疲労など、「今の症状を軽くする」が目標なら1回から数日程度で効果を実感できることが多いです。

私は症状が出る前から対策するようにしていて、漢方薬は数種類を少量ずつ持っています。今回はその中からおすすめ5選をご紹介します。

  • 麦味参顆粒(エネルギー補給)…外出時やスポーツ時の疲労を残さないように。
  • 勝湿顆粒(胃腸を温める)…冷たい物や生の物を食べるとき、胃腸の冷え症状(嘔吐下痢など)の予防。
  • 晶三仙(消化を助ける)…食べ過ぎる予定の時、胃腸がスッキリしない時に。
  • 三七人参(血流、痛み、肝臓ケア)…打撲や怪我などの出血時、お酒を飲む時に。
  • 五凉華(炎症対策)…吹き出物、日焼け、口内炎、喉や歯茎が腫れた時に。

このような状況は多くの方が経験されたことがあるのではないでしょうか?急性の症状は誰でも共通する点が多いので、ご家族の常備薬としてもおすすめです。漢方では「上工治未病、中工治己病」という考え方があります。 上工(名医)は未病(症状がない状態)を治し、中工(普通の医者)は己病(発症した病気)を治すという意味です。漢方を上手に活用して、自分の体の「上工」になりましょう。