春になると気分が明るくなるかと思いきや、何となく憂うつに感じられる方もおられます。春は陽の「気」が成長していく季節です。陽の気が不足していたり、気がのびやかにならずに滞ってしまうと、何となく気分が上がらない気がしたり、活力がない気がしたり、憂うつな気がします。しかし、部屋にこもってじっとしているのは良くないかもしれません。春の気だるさは「気」のせい(気の滞りが原因)のことが多いです。巡りが悪くて気血が停滞していることで怠さを感じている場合、じっとしているのは逆効果です。動いて少し汗をかいた方が体も気分もスッキリ!ということもありますので、試しに運動してみるとよいですよ。元気がない訳ではないので、滋養強壮の健康食品もあまり効果が感じにくいかもしれません。逆に、動くとぐったりするという方は陽気が不足している可能性があるので、休息や栄養が必要です。動いてみるとスッキリするか、ぐったりするかは、体質を見極めやすい項目の一つです。それぞれの体質に合った養生をして健康に過ごしましょう。
ちいきしんぶん掲載記事